ベネズエラ大統領選の開票結果に抗議する野党候補ゴンサレス氏(中央)=7月、カラカス(AP=共同)

 ベネズエラ検察は2日、文書偽造などの疑いで、7月の大統領選に出馬した野党候補ゴンサレス氏の逮捕状を取った。AP通信が報じた。米国などはゴンサレス氏の勝利を支持しており、逮捕されれば独裁色を強めるマドゥロ政権に対する非難が広がるのは必至だ。

 大統領選では、政権の影響下にある選挙管理当局が詳細な開票結果を示さないままマドゥロ大統領の勝利を発表。不正に票が集計されたとの疑惑が浮上し、野党は独自集計の結果、ゴンサレス氏が勝利したと訴えている。司法当局は独自集計についてゴンサレス氏を呼び出し説明を求めようとしていたが、ゴンサレス氏は応じなかった。選挙後、野党関係者や支持者の拘束が相次ぎ、ゴンサレス氏は身の安全を守るため姿を隠している。

 野党連合は当初、大統領選で統一候補として有力候補マチャド元国会議員の擁立を予定していたが、今年1月に政権寄りの最高裁の判断で立候補が禁じられ、無名だった元外交官ゴンサレス氏が出馬することになった。(共同)

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