ウクライナ国旗=真野森作撮影

 ウクライナメディアは2日、軍が新開発の国産ミサイル型無人機を初めて使用し、ロシアが併合したクリミア半島にある軍事目標を8月に攻撃したと報じた。英メディアによると、射程600~700キロとされる。欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用が許されていない中で戦局好転に期待をかけるが、配備数は不明で効果は見通せない。

 ゼレンスキー大統領が8月24日に初使用を公表したが、攻撃目標は明らかになっていなかった。開発期間は1年半で、ロシア領内にある軍用飛行場少なくとも20カ所を射程に収めるとされる。

 ウクライナは射程250キロの英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」や300キロの米国製地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」を供与されており、ゼレンスキー氏は「防衛を強化できる」として再三にわたり使用制限の解除を求めている。

 東部ドニエプロペトロフスク州の地元当局者などによると2日、同州ドニプロへのロシア軍のミサイル攻撃で1人が死亡。ハリコフ州ハリコフへの空爆では15人が負傷した。ロシア国防省は、ドネツク州の集落スクチネを制圧したと発表。この集落から北西約25キロにある要衝ポクロウシクへの攻勢を強めている。(共同)

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