イギリス政府は、イスラエルに対する武器輸出の許可を一部停止すると発表しました。「国際人道法の重大な違反に使用される明確なリスクがあると判断した」としています。

イギリスのラミー外相は2日、イスラエルに輸出している武器のうち、パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、国際人道法の重大な違反に使用される恐れがあると判断されたものの輸出許可を、直ちに停止すると発表しました。

対象となったのは、輸出許可およそ350件のうちおよそ30件で、戦闘機やヘリコプター、ドローンに使われる部品や、ガザでの地上作戦を容易にする武器も含まれるとしています。

イスラエルに供給される武器のうちイギリスからの輸出は全体の1%未満で、ラミー外相は、今回の措置がイスラエルの安全保障に重大な影響を与えることはないとしたほか、国際法に則ったイスラエルの自衛権を引き続き支持すると強調しています。

7月の政権交代後、スターマー政権はイスラエルが国際人道法に違反していないか調査するとしていました。

一方、イスラエルのガラント国防相はSNSに「非常に落胆した」と投稿したほか、ロイター通信によりますとカッツ外相は、イスラム組織ハマスやイランに「問題のあるメッセージを送るものだ」として失望感を示しました。

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