ハマスに拘束された人質の解放を求める市民ら=イスラエル中部テルアビブで2024年8月31日、AP

 イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファで、イスラム組織ハマスに拘束された人質の男女6人の遺体が見つかったと発表した。軍は、6人が発見直前にハマスに殺害されたとみている。

 軍によると、6人は昨年10月7日、ハマスがイスラエルに越境攻撃を行った際に拘束されていた。イスラエル軍は先月31日、ラファの地下トンネルでハマスと戦闘中に6人の遺体を見つけたという。現場から約1キロ離れたトンネル内では8月下旬、別の人質男性1人が救出されている。

 地元メディア「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、ハマスに拉致された人質約250人のうち、今も97人がガザ地区に残されており、このうち33人は死亡したとみられている。

 人質の家族らでつくる団体は1日、X(ツイッター)への投稿で、ネタニヤフ政権が停戦合意を締結していれば「今朝、死亡が確認された人質たちは生きていたことだろう」と指摘し、「人質を自宅に戻すときが来ている」と訴えた。【カイロ金子淳】

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