101年前の関東大震災で犠牲となった韓国人の追悼式が東京で開かれました。

 1日に開かれた式典には福田元総理大臣や公明党の山口代表、韓国の朴チョル熙(パク・チョルヒ)駐日大使らおよそ300人が参列し、関東大震災で亡くなった韓国人を追悼しました。

 101年前の9月1日に発生した関東大震災は昼時と重なったこともあって、多くの火災が起き、死者と行方不明者はおよそ10万5000人に上りました。

 当時、日本に住んでいた韓国人は地震や火災だけでなく、震災後の混乱のなか「韓国人が各地に放火している」などという根拠のない流言、デマによって起きた虐殺で命を失った人も多くいます。

 式典で朴大使は「多くの無実の韓国人が犠牲になったことに関心を持ち、ありのままの歴史と向き合うべきだという声も日本の各界から出ている。多くの方が指摘しているようにこうした不幸は二度と繰り返されてはならない」と述べました。

 参列者は一人ずつ献花するとともに地震が発生した午前11時58分には全員で黙祷(もくとう)を捧げました。

 この式典は1946年以降毎年、東京をはじめ、千葉、神奈川などで開かれています。

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