パレスチナ自治区ガザ南部のラファで、イスラエル軍による空爆で死亡した母親の胎内から赤ちゃんが救出されました。

緊急の帝王切開で母親の胎内から取り出された女の子の赤ちゃん。医師がタオルにのせ、別の場所に移動し、心肺蘇生を行っています。これはパレスチナ自治区ガザ南部ラファの20日の映像です。

この日、イスラエル軍による空爆があり、夫と娘らとともに死亡した母親の胎内から赤ちゃんが救出されたとしてロイター通信が報じました。

妊娠30週での早産となり赤ちゃんの体重は1400グラム。容体は徐々に回復し、いまは安定しているということです。

この空爆では19人が死亡。2つの家屋が攻撃を受け1家族の13人の子どもが死亡したとされています。

医師は3週間から4週間で退院できるとしていますが、「生まれたときから孤児となった赤ちゃんはどこにいけば良いのか。これが最大の悲劇だ」と訴えています。

国連はイスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘が始まって以降、パレスチナ自治区ガザではイスラエルによる空爆などで母親6000人が死亡、推計で1万9000人の子どもが孤児になったとする報告書を公表しています。

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