イランの最高指導者ハメネイ師(ゲッティ=共同)、イスラエルのネタニヤフ首相(ロイター=共同)

【カイロ=佐藤貴生】イランの最高指導者ハメネイ師は21日、13~14日に行ったイスラエルへの攻撃を巡り、軍部を称賛した。国営イラン通信が伝えた。

ハメネイ師は首都テヘランで軍司令官の一部と面会し、イスラエル攻撃の作戦名は「真の約束作戦」だったと明かした上で、「ミサイルの発射数や目標命中の数は重要ではない。大切なのはイランと軍の力を国際社会に示したことだ」と述べ、軍部に謝意を表明した。兵器開発と敵の戦術把握を継続することの重要性も強調した。

イランは4月1日に在シリアの大使館を空爆したのはイスラエルだと断定し、約330のミサイルや無人機を発射した。イスラエルは米英仏などの支援を受け、大半を迎撃した。

これを受け、イスラエルは19日にイランに反撃したが、攻撃は限定的だったもよう。イランは直ちに攻撃することはないとしており、相互に紛争拡大を回避する思惑がうかがえる。

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