中国軍は27日、ミャンマー国境で実弾演習を始めたと発表しました。ミャンマー軍と少数民族武装勢力の戦闘が激化する中、ミャンマー側の動きをけん制する狙いがあるものとみられます。
中国軍の南部戦区は27日からミャンマー国境の中国側で陸軍と空軍の合同実弾演習を始めたと発表しました。演習の目的について「国境地帯の安全と安定を守るため」としており、29日まで行うとしています。
中国とミャンマーの国境地帯ではミャンマー国軍と少数民族の武装勢力が激しい戦闘を繰り広げており、中国側に避難民が押し寄せているほか、今年1月にはミャンマーから発射された砲弾が中国側に落下するなど中国側への影響が懸念されています。
また、今年1月には中国の仲介によりミャンマー軍と少数民族側が一時停戦で合意しましたが、その後、戦闘が再開されるなど情勢が落ち着く見通しは立っていません。
今月に入り、ミャンマー軍事政権のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官が中国の王毅外相と会談するなど安定化にむけた話し合いが続けられているものの、ミャンマーと中国側の思惑の違いもあり、今回の軍事演習はミャンマー側をけん制する狙いがあるものとみられます。
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