イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの大規模な攻撃の応酬を巡って、米国防総省は24日、オースティン国防長官とイスラエルのガラント国防相が「ヒズボラの攻撃に対するイスラエルの防衛」に関して協議をしたと明らかにした。協議は攻撃開始の前か後かは明らかではないが、オースティン氏は「米国のイスラエル防衛に対する断固とした決意」を改めて確認した。
中東からの報道によると、イスラエルが25日早朝にレバノンのヒズボラの拠点を狙って「予防的な攻撃」を行ったのに対して、ヒズボラも7月末のイスラエル軍による幹部殺害の報復としてロケット弾や無人航空機(ドローン)による大規模な攻撃を行った。
米国家安全保障会議(NSC)の報道官は24日、「バイデン大統領は状況を注視している。米国はイスラエルの自衛権を今後も支持するとともに、地域の安定を目指していく」との声明を出した。
米国は、イスラエルとヒズボラの間で断続的に続いてきた戦闘が激化するのを懸念してきた。中東に米軍部隊を増派し、有事には軍事介入も辞さない構えを見せて、ヒズボラをけん制してきた経緯がある。【ワシントン秋山信一】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。