アメリカ政府は、イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸でパレスチナ人の人権が侵害されているとして、イスラエル軍の部隊に制裁を科す方針だと、アメリカメディアが報じました。
アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、アメリカ政府がイスラエル軍の部隊の1つである「ネツァ・イェフダ」に対して制裁を科す方針だと報じました。
「ネツァ・イェフダ」は、ユダヤ教の戒律を厳格に守る超正統派の男性兵士の部隊で、これまでにもパレスチナ人への暴力事件に多く関与したということです。
2022年にはヨルダン川西岸の検問所で、高齢のパレスチナ人が手錠や猿ぐつわをさせられたまま屋外に放置され死亡する事件があり、アメリカ国務省が調査を進めていました。
制裁が科されれば、アメリカからの支援や訓練などが受けられなくなります。
これに対し、ネタニヤフ首相は「もし誰かがイスラエル軍の部隊に制裁を科すことができると考えるなら、全力で戦う」などと反発。
アクシオスによると、戦時内閣のメンバーであるガンツ前国防相もアメリカのブリンケン国務長官に再考を求めたということです。
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