米ABCニュースは15日、シークレットサービス(大統領警護隊)が共和党のドナルド・トランプ前大統領に対する銃撃事件を受けた再発防止策として、トランプ氏が屋外で集会を開く際には演壇を防弾ガラスで囲む方針を決めたと報じた。通常は現職の大統領に対して特別に講じる措置だが、銃撃事件を防げなかった事態を重く見て、トランプ氏にも適用することになった。
報道によると、国防総省が用意する特殊な防弾ガラスを使って、三方を囲む案があるという。輸送や設置の手間がかかるため、米軍があらかじめ複数の場所に機材を保管しておき、トランプ氏が全米各地で遊説する際に迅速に設置できるようにする。
7月の銃撃事件後、シークレットサービスはトランプ氏の陣営に屋外での選挙集会を控えるよう求めていた。しかし、トランプ陣営は、事件現場となった東部ペンシルベニア州バトラーを含めて、11月の大統領選までに複数の場所で屋外での選挙集会を開きたい意向を示していた。【ワシントン秋山信一】
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