キャンベル米国務副長官は19日、西アフリカ・ニジェールのゼイン首相と会談し、同国が求める駐留米軍の撤退に同意した。複数の米メディアが報じた。現在ニジェールに駐留する米軍は約千人。イスラム過激派のテロ対策の拠点が失われることになり、アフリカでの対テロ戦略に影響が出るのは必至だ。
ニジェールの軍事政権は3月16日に米国と結ぶ軍事協定の破棄を表明。協定は一方的に押しつけられたもので、米軍を駐留させ続けることは憲法違反だと訴えていた。
ニジェールでは昨年7月のクーデターで権力を掌握した軍政が旧政権の親欧米路線を転換し、旧宗主国フランスの駐留軍を撤収に追い込んだ。米軍も撤収させれば、同様に軍政を敷く隣国マリやブルキナファソと共に、ロシアとの関係を強めるのは確実だ。(共同)
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