アメリカ大統領選挙の勝敗を左右するとみられている3つの激戦州で行われた世論調査で、民主党のハリス副大統領が共和党のトランプ前大統領をいずれの州でも支持率で上回りました。

ニューヨーク・タイムズが10日に発表した世論調査によりますと、大統領選の勝敗を左右するとみられている激戦州のペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州の3つの州で、ハリス副大統領の支持率が50%と、トランプ前大統領をいずれも4ポイント上回りました。

「支持率」
【ペンシルベニア州】ハリス氏50%・トランプ氏46%
【ミシガン州】ハリス氏50%・トランプ氏46%
【ウィスコンシン州】ハリス氏50%・トランプ氏46%

バイデン大統領が選挙戦から撤退する前はトランプ氏がややリードするか互角の支持率となっていました。

民主党支持者の間で「候補者に満足している」と答えた人は、今年5月の60%から87%に大きく増えています。

一方で、支持する候補者を決めていない人に「いま選ばなければならないとしたら、どの候補者を選ぶか?」と聞いたところ、「トランプ氏」と答えた人が31%と、「ハリス氏」と答えた23%を上回りました。

また、トランプ氏について「保守的すぎる」と答えた人が33%だったのに対し、ハリス氏について「リベラルすぎる」と答えた人は42%に上っています。

重視する争点では「経済」が22%、「中絶」が15%、「移民」が13%と上位を占めました。

これらの争点別に「どちらの候補者がより良い仕事をすると思うか」と聞いたところ、経済と移民の問題についてはトランプ氏を評価する人が多く、中絶問題ではハリス氏を評価する人が多くなっています。

「どちらの候補者がより良い仕事をすると思うか?」
【経済】トランプ氏53%・ハリス氏44%
【移民】トランプ氏51%・ハリス氏46%
【中絶】トランプ氏35%・ハリス氏59%

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