ハマスの最高指導者に新たに就任したシンワル氏がガザ地区の停戦交渉に関して妥協しない姿勢を示したと中東のメディアが報じました。

 UAE(アラブ首長国連邦)のメディア「ザ・ナショナル」は、ガザ地区の情報筋の話として、ヤヒヤ・シンワル氏が最高指導者に就任した直後、停戦交渉を仲介するエジプトの担当者と接触したと報じました。

 シンワル氏は停戦の条件として、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退や拘留されているパレスチナ人の解放を改めて求めたということです。

 さらに、戦後のガザ地区をハマスと対立するパレスチナ自治政府が統治することは断固として反対すると伝えたということです。

 この情報筋は、自治政府のアッバス議長の後継者とされる人物の解放について、シンワル氏が認めることはないだろうと述べました。

 そのうえで、強硬派で知られるシンワル氏が最高指導者に就任したことはすでに緊迫している交渉に支障をきたす可能性があるとしています。

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