イスラム協力機構(OIC)のターハ・ヒセイン事務総長(右)と会談するイランのバゲリ外相代行=サウジアラビア西部のジッダで2024年8月7日(OICのホームページから)

 イスラム協力機構(OIC)は7日、サウジアラビア西部ジッダで、緊急の外相会議を開催した。パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの最高指導者だったハニヤ氏がイランので暗殺されたことを受けて、イランが開催を要請していた。イランは暗殺はイスラエルによるものと断定しており、バゲリ外相代行はイランの報復を支持するように呼びかけた。

 イランメディアによると、バゲリ外相代行は、「侵略行為」に対して自衛権を行使すると強調。その上で、西側諸国がハニヤ氏の暗殺を非難しなかったと指摘し、西側諸国は中東地域の安定に興味はなく、永続的な不安定さを求めていると非難した。OICは「パレスチナの指導者を標的とした暗殺を最も強い言葉で非難し、イスラエルに全責任を負わせる」などとする声明を発表した。

 一方、イスラエル軍のハレビ参謀総長は7日、空軍基地を視察。攻撃に対する万全の準備ができていると強調し「中東のどこの地域でも迅速な攻撃をすることができる」とけん制した。

 ハニヤ氏の暗殺を巡って、イスラエルはコメントをしていないが、米紙ワシントンポストによると、ハニヤ氏の暗殺直後、イスラエルは米国の政府高官に暗殺の実行を伝えたという。【エルサレム松岡大地】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。