アメリカ民主党の大統領候補に正式指名されたカマラ・ハリス氏(59)は、副大統領候補にミネソタ州のティム・ワルツ知事(60)を選びました。
そろってペンシルベニア州・フィラデルフィアで行われた支持者集会に登場しました。
民主党大統領候補 カマラ・ハリス氏
「最適なリーダーを見つけました。偉大なミネソタ州のティム・ワルツ知事です。あと91日で、別の肩書で呼ばれることになります。アメリカの“副大統領”と」
ワルツ氏は、トランプ氏に追いつく起爆剤として期待されています。
民主党副大統領候補 ティム・ワルツ氏
「ドナルド・トランプの世界の見方は、我々とは少し違う。第一に彼は“社会奉仕”というものを知らない。自分のことしか考えていないのだ」
ワルツ氏は、中流階級の出身で、17歳のときに州兵となる一方、高校で地理の教師を勤め、アメリカンフットボールのコーチも兼任していました。
その後、下院議員を経て、現在はミネソタ州の知事です。マリファナ合法化や人工妊娠中絶を基本的人権と定める法律に署名するなど、リベラルな政策を推し進めてきました。
民主党副大統領候補 ティム・ワルツ氏
「トランプとバンスは気味が悪いし、変わり者だ。さあ、一緒に『過去には戻らない!』」
アメリカメディアは、ワルツ氏の人物像を「裏庭のBBQで出会うような男だ」と表現しています。
集会参加者
「(Q.2人がそろうのを見てどうか)最高でした。旧知の仲だと思うほど自然体でした。感謝祭で親族がリビングにそろったような感じでした」
専門家の分析です。
ニューヨーク大学・イーガン教授
「共和党はバンス氏で『アパラチア地方由来の保守思想』を、民主党はワルツ氏で『狩猟好き田舎のミネソタ州民』という特色で穏健派票の好みに近づけています。ワルツ氏は、バイデン氏を支持した白人高齢者層にもアピールにもなるでしょう」
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