反政府デモが激化しているバングラデシュで、ハシナ首相が辞任し、国外に脱出した事態を受け、陸軍のトップは暫定政権の発足を宣言しました。

バングラデシュでは、先月以降、公務員採用の特別枠に反発する学生らの抗議活動が大規模な反政府デモへと発展し、治安部隊との衝突などで、今月4日までに250人以上が死亡。

5日にも、首都ダッカでハシナ首相の辞任を求める行進が行われ、1000人以上の若者たちが首相公邸を占拠しました。

こうした中、ロイター通信は、5日、ハシナ首相が軍用ヘリコプターで隣国インドに脱出したと報道。

国営テレビで演説した陸軍のザマン司令官は、ハシナ首相が辞任したことを明らかにしたうえで、「大統領の指導のもとで暫定政権を発足させる」と宣言しました。

また、「国の経済は打撃を受け、多くの人々が殺された。今こそ暴力を止める時だ」と述べ、事態の沈静化を呼びかけました。

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