バングラデシュで4日、ハシナ首相の辞任を求める抗議活動が広がり、警察とデモ隊が衝突した。ロイター通信によると、少なくとも27人が死亡、負傷者も多数に上っている。
バングラデシュでは7月、公務員採用の優遇枠をなくすよう求める学生らのデモ隊と治安部隊が衝突し、140人以上が死亡。政府は優遇枠撤廃の方針を示したが、学生らは今月に入り、反政府デモを再開させた。
デモ隊は4日、主要幹線道路を封鎖。警察は催涙ガスを投げ込むなどして対応した。政府は同日、治安回復を図るために夜間外出禁止令を発出した。ハシナ首相は「今、路上で抗議活動をしているのは、国家を不安定化させようとしているテロリストだ」と非難し、デモを弾圧する姿勢を見せた。【松倉佑輔】
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