ドジャースの大谷翔平選手(右)と共に記者会見に臨む、当時通訳を務めていた水原一平氏=ソウル市内で2024年3月16日、坂口裕彦撮影

 米司法省は1日、西部カリフォルニア州のブックメーカー(賭け屋)であるマシュー・ボウヤー氏(49)が司法取引に応じ、違法な賭博ビジネスをした容疑などを認めることで合意したと発表した。ボウヤー氏は、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)の銀行口座から多額の金を不正送金したとして銀行詐欺などの罪に問われた元通訳の水原一平被告(39)がスポーツ賭博にのめり込んだ時の胴元だった。

 発表によると、ボウヤー氏は2023年10月までの少なくとも5年間、違法賭博を手がけていた。水原被告はボウヤー氏の下で少なくとも1万9000回にわたり違法賭博をした。

 水原被告は賭博問題の発覚を受けてドジャースを解雇され、今年4月11日に訴追された。司法省は5月8日、司法取引が成立したと発表し、起訴に類似した手続きを取った。水原被告は6月4日、銀行詐欺の罪と大谷選手の口座から得た金を税務申告しなかった罪について、有罪を認めた。量刑は10月25日に言い渡される。【ニューヨーク中村聡也】

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