パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの最高指導者、イスマイル・ハニヤ氏がイランの首都テヘランで7月31日に殺害されたことを受け、イランの最高指導者ハメネイ師は、イスラエルを直接攻撃するよう国家最高安全保障評議会の緊急会合で命じた。米紙ニューヨークタイムズが31日、イラン政府関係者の話として伝えた。
ハニヤ氏殺害は空爆によるもので、ハマスとガザ地区で戦闘を続けるイスラエルが関与したとの見方が強い。30日にイスラエル軍のレバノン空爆で司令官を殺害されたイスラム教シーア派組織ヒズボラも報復を示唆し、中東情勢は緊迫している。
報道によると、ハメネイ師の命令は、ハニヤ氏が殺害された直後の緊急会合で出された。イランがミサイルや無人機でイスラエルの商都テルアビブ周辺の軍事施設を狙うほか、イラクやシリアなどの親イラン武装組織が連携して攻撃することも検討している。民間施設への攻撃は避ける方針だという。
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