セーヌ川の水質悪化が問題となっていたパリオリンピック™「トライアスロン」ですが、さきほど女子がスタートしました。
■セーヌ川で「トライアスロン」 水質基準クリアでスタート
上村彩子キャスター:
31日午後3時にスタートした女子のトライアスロン。改めてどんな競技かを見ていきます。
スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの3種目を連続して行い、ラン終了時の順位で争います。予選はありません。2000年のシドニー五輪から正式競技として実施されています。
続いてコースです。
パリの名所を巡るコースとなっていて、セーヌ川にかかるアレクサンドル3世橋が各種目の発着地点となっています。
セーヌ川でスイムをした後、バイク、ランでパリの市内を巡ります。フェンシングの会場にもなっているグラン・パレやマラソンのフィニッシュ地点になっているオテル・デ・ザンヴァリッド、オルセー美術館などを巡るコースとなっています。
スイムが行われるセーヌ川は、1923年から船舶の交通や汚染などの理由で遊泳が禁止となっていて、遊泳すると罰金が科されます。
パリ市はパリオリンピックをきっかけに、地下貯水場を建設するなど、水質改善に取り組んでいて、かけた費用は約2330億円とも言われています。
開会前の17日には、パリのイダルゴ市長がセーヌ川を遊泳して水質改善のPRをしていました。
■“水質問題” 選手への影響は?
水質が選手に与える影響はあるのでしょうか?
日本トライアスロン連合の担当者は「スイムは息継ぎなどの際に水を飲んでしまうことはあるが、水質の良し悪しによってタイムへの影響はありません。自然の中で行うスポーツなので、水質以外にも、天候によって競技距離が短縮されることもある。そのような対応に選手は慣れている」と話しています。
井上貴博キャスター:
最悪の場合スイムができない可能性もあった中で実施できたのはよかったですが、全選手同じ条件であるとはいえ、公式練習はできません。競技日程も延期変更があります。そうなれば、細かくコンディションを整えた選手たちには相当やりづらい部分があったのではないかと感じます。
ホラン千秋キャスター:
東京大会の時にも東京湾の水質はかなり指摘されたと思います。都市で行われるオリンピック・パラリンピックにおいて、オープンウォーターで泳ぐ際に必ずしも綺麗な水を確保できないのはずっと課題ではあると思います。なので、選手の皆さんは覚悟をしているとはいえ、どうであったかということを競技の後に聞いてみたいです。
井上貴博キャスター:
選手たちは「与えられた条件でやるのが自分たちです」とおっしゃると思うのですが、大腸菌などが出てくると健康面が…
上村彩子キャスター:
パリオリンピックには日本から3人の選手が出場しています。
女子はアジア大陸ランキング1位の高橋侑子選手です。男子はアジア選手権1位のニナー賢治選手、オリンピック2大会連続出場となる小田倉真選手が出場しています。
井上貴博キャスター:
映像を見る限り、確かにセーヌ川が濁って見えます。
ホラン千秋キャスター:
真っ青な海でやっていない限り、透き通っているのは難しいかもしれません。
とにかく、選手の皆さんのご健闘を祈りたいです。
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