朴喆熙氏=ソウルで2023年1月27日、渋江千春撮影

 韓国政府は7月31日、次期駐日大使に外務省傘下の国立外交院の朴喆熙(パク・チョルヒ)院長(61)を充てると発表した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権で2人目の駐日大使となる。朴氏は尹氏の外交ブレーンの一人で、日本の政界に詳しいことで知られる。

 朴氏は米コロンビア大学で博士号(政治学)を取得。日本語が堪能で、中曽根康弘元首相の事務所に身を寄せて日本政界を研究した。衆院選を現場で取材してまとめた著書もある。日本の政策研究大学院大学准教授などを経て、2012~16年にソウル大学日本研究所長を務めた。

 日韓は来年、国交正常化60周年を迎える。韓国大統領府は31日、「(朴氏は)日本の研究に専念してきた韓日関係の専門家であり、これまで蓄積してきた専門的知見とネットワークを土台に、未来志向の韓日関係の構築に寄与すると期待される」と表明した。【ソウル福岡静哉】

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