中国の王毅共産党政治局員兼外相=ラオスの首都ビエンチャンで2024年7月27日、ロイター

 中国の王毅共産党政治局員兼外相とブリンケン米国務長官は27日、ラオスの首都ビエンチャンで会談した。中国外務省によると、意思疎通を継続することで一致した一方で、南シナ海や台湾を巡った問題では双方の主張は平行線をたどったとみられる。

 両氏は東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相会議に合わせ、会談に臨んだ。対面での会談はブリンケン氏が訪中した今年4月以来。

 会談で王氏は、「中米関係は依然としてリスクに直面しており、課題も増加している」と指摘。「両国はリスクを管理し相違点を適切に処理し、干渉を排除して協力を推進するべきだ」と呼びかけた。

 一方で「米国による封じ込めや弾圧は撤回されるどころか、むしろ強化されている」と述べ、米国による制裁の強化を批判した。【北京・岡崎英遠】

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