インドで開かれているユネスコの世界遺産委員会で、新潟県の「佐渡島の金山」の世界遺産登録が決定しました。

世界遺産委員会はきょう、新潟県佐渡市にある「佐渡島の金山」の審議を行い、世界文化遺産への登録を全会一致で決定しました。

日本最大の金の産地として発展した「佐渡島の金山」について、「高度な手工業による採鉱と製錬技術を継続したアジアにおける他に類を見ない事例だ」と評価しています。

日本政府は、韓国が戦時中の「強制労働の現場だ」と反発していた経緯を踏まえ、「朝鮮半島出身の労働者の記憶を誠実に留めつつ、歴史の包括的な展示などに努めていく」としています。

駐ユネスコ韓国代表部 パク・サンミ大使
「韓国政府は長期にわたる慎重な審議の末、委員会の決定に同意することを決めました」

一方、韓国側はきょうの委員会で、登録に同意したことを明らかにしました。

韓国が求めてきた「歴史全体を反映する」ことに日本が応じ、現場に朝鮮半島出身の労働者が経験した過酷な環境を伝える展示物をすでに設置したためとしています。

記者(新潟・佐渡市 午後2時前)
「佐渡島の金山の世界遺産登録が決まりました。会場は歓喜に包まれています」

金山の地元・新潟県佐渡市は世界遺産登録を目指し、20年以上にわたって活動を続けてきました。

佐渡市民
「うれしいだけです。この日を待っていた。この時を待っていた」
「これによって、人が増えて活性化して、いい島になってくれれば」

世界遺産の登録は新潟県内では初めてとなります。

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