パリオリンピック™の開幕が迫るフランスで、複数の鉄道の路線で電気設備などが放火される事件が発生しました。鉄道網を狙った組織的な攻撃だとみられています。施設の一部が放火された現場には道廣記者がいます。

私は、いまパリから北に150キロほどのクロワジーユという街にきています。辺りは街灯もなく、車もほとんど通らない人気の少ない場所です。

フランス国鉄によりますと、放火されたのは信号などの安全装置につながるケーブルで、現在も復旧作業が行われています。

現地メディアによりますと、3か所の犯行は午前1時から午前5時半の間に行われたとみられ、すべての場所が線路が分岐する場所の近くであることから、被害の拡大を狙った可能性があります。

また、国鉄はフランス中部の路線で妨害行為を阻止したとしていますが、その場所ではメンテナンス作業にあたっていた作業員が現場から車に乗って立ち去る複数の不審人物を目撃したという情報もあります。

フランスの検察当局はテロとは断定せずに、「組織的な犯罪」として捜査を進めています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。