パリオリンピック開会式直前のフランスで高速鉄道TGVの3つの路線で放火が起き、列車の運行に影響が出ています。

 フランス国鉄によりますと、25日夜、TGVの路線のうち、パリからフランス西部に向かう大西洋線、ベルギー国境に向かう北線、ドイツ国境に向かう東線の3路線で放火があったということです。

 線路脇のケーブルなどの設備が放火などの被害にあったとみられ、フランス国鉄は「大規模な攻撃を受けた」として復旧作業を続けています。

 この影響で多くの列車が運休したり迂回(うかい)を強いられたりするなど大きな影響を受けています。

 フランス国鉄の総裁は「用意周到に計画された攻撃で、深刻な破壊を狙ったもの」と非難したうえで、これまでに80万人の利用客に影響が出て復旧には相当の時間がかかるとの見通しを示しています。

 この影響で、パリ発着でロンドンやベルギーのブリュッセルに高速列車を運行しているユーロスターは28日まで25%の列車を運休すると明らかにしました。

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