オリンピックの開会式を控えたフランス。高速鉄道で放火が発生。「交通を狙った攻撃」だということです。
パリオリンピック開幕直前のフランスで、同時多発的に大規模な破壊行為が起きました。狙われたのはフランスの高速鉄道「TGV」です。
フランス国鉄によると25日の夜、TGVの3つの路線で放火があったということです。
被害が出ているのは、パリとフランス西部を結ぶ路線のほか、パリとベルギー国境を結ぶ路線やパリとドイツ国境を結ぶ路線だということです。
フランス国鉄
「高速鉄道TGVの交通まひを狙った攻撃を受け、多数の列車が迂回(うかい)、または運休となっている」
イギリスメディア「ガーディアン」によると、実行犯たちは線路の近くにある設備を狙って放火したと報じています。
フランスメディアではTGVだけでなく、イギリスとヨーロッパを結ぶ高速鉄道「ユーロスター」も破壊行為によって不通となっているとも伝えています。
フランス版の新幹線とも言われるTGVは、首都パリと各地を結ぶフランスの大動脈。オリンピックの開会式を迎える日。現地では多くの人たちが利用するとみられています。
そんななか、起きた同時多発的な破壊工作。多くの路線が運休を強いられることで、オリンピックへの影響が懸念されます。
フランス国鉄によると、少なくとも80万人が影響を受ける見通しです。
被害を受けてフランス国鉄は鉄道利用者に対し、「駅には行かないよう」呼び掛けています。
パトリス・ベルグリエーテ運輸大臣
「フランス政府として、最も強い言葉で遺憾の意を表します。捜査を主導するダルマナン内相とも連携し、この妨害行為を断固非難します」
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