トランプ前大統領の銃撃事件について、下院司法委員会で証言するFBIのレイ長官=2024年7月24日、AP

 米共和党のトランプ前大統領が選挙演説中に銃撃された事件で、トーマス・クルックス容疑者(20)が事件1週間前、1963年のケネディ大統領銃撃暗殺事件の射程距離を、インターネットで調べていたことが明らかになった。米連邦捜査局(FBI)のレイ長官が24日に開かれた米下院司法委員会で証言した。

 レイ氏によると、クルックス容疑者は6日に「オズワルドとケネディはどれだけ離れていたか」とグーグルで検索していた。「オズワルド」はケネディ大統領をライフルで狙撃したとして逮捕され、護送中に射殺された容疑者の名前だ。

 レイ氏はトランプ氏銃撃の動機は明らかになっていないとしながらも、容疑者の「精神状態」を知る上で重要な情報だと強調した。【ニューヨーク八田浩輔】

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