アメリカのハリス副大統領は民主党の事実上の大統領候補として初めてとなる選挙集会を開きました。「トランプ氏のような人間のことは知り尽くしている」と対決姿勢を鮮明にしています。

「次期大統領となるカマラ・ハリス!」

激戦州の中西部ウィスコンシン州で選挙集会を開いたハリス副大統領。人工妊娠中絶の権利の保護や銃規制の強化のほか、「中間層の暮らしの押し上げが目標だ」と強調しました。

また、検察官出身の経歴にかけ、トランプ氏への対決姿勢を鮮明にしています。

ハリス副大統領
「私はあらゆる種類の犯罪者を相手にしてきました。女性を虐待する暴漢、消費者から金をむしり取る詐欺師や、自分たちの利益のためにルールを破る嘘つきなど。だからドナルド・トランプのような人間のことは知り尽くしている」

民主党はこれに先立ち、議会上下両院のトップがハリス氏の支持を表明するなど、党を挙げ選挙戦を戦う姿勢です。

ハリス副大統領
「我々は勝ちます!」

さらにこんな援軍も。

俳優 ジョージ・クルーニーさん
「ハリス氏の歴史的な挑戦を支援するため、できることは何でもしたい」

民主党の大口献金者として知られる俳優のジョージ・クルーニーさんがCNNに寄稿し、ハリス氏支持を表明したのです。

こうしたなか、バイデン氏が大統領選からの撤退を表明した後の世論調査で、ハリス氏の支持率が44%と、トランプ氏の42%を2ポイント上回りました。

ハリス氏について56%の人が「明晰に懸案に対応できる」と答え、こちらもトランプ氏を上回っています。

ただ、同じ時期に行われた公共ラジオの調査では、トランプ氏の支持率は46%で、45%のハリス氏をリードしています。

一方、バイデン大統領は新型コロナ感染の自主隔離を終え、ホワイトハウスに戻りました。

日本時間のあす朝9時からテレビ演説し、大統領選撤退について説明するとしています。

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