中国を訪問している海江田万里衆院副議長は、中国の国会議長と会談し、5年間途絶えていた「議会間交流」を再開することで一致しました。

北京を訪問中の海江田万里衆院副議長は22日、共産党の序列3位で中国の国会議長にあたる全人代=全国人民代表大会の趙楽際常務委員長と会談しました。

会談の冒頭、趙氏は「日中関係を正しい軌道に乗せ、安定的、かつ健全な発展を推進したい」と関係改善に意欲を見せたのに対し、海江田氏は、新型コロナ感染拡大の影響で5年ちかく途絶えていた衆議院と全人代との議会間交流を再開させたい意向を伝えました。

海江田氏によると、趙氏は「交流は賛成であり、実現に向けて手続きを行いたい」と前向きに応じたということです。また、海江田氏は、「日中の国民感情は必ずしも理想的なものではない。具体的な問題の解決に向けて力を貸してほしい」と述べ、日中間で懸案となっている▼邦人の拘束や▼日本のEEZ=排他的経済水域内でのブイの設置、▼福島第一原発の処理水放出に伴う日本産水産物の禁輸措置の解除などを要請したことを明らかにしました。

これに対し、趙氏は、禁輸措置の解除については「専門家の議論を見守りたい」と述べるに留めましたが、中国での短期滞在時の「ビザ免除措置」の再開については、「日本側が大きな関心を持っていることはよく認識している」と応じたということです。

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