ロバート・ケネディ・ジュニア氏=2024年7月12日、AP

 米民主党のジョー・バイデン大統領が今秋の大統領選からの撤退を表明したことを受け、2大政党以外から出馬する「第3の候補」たちからは批判の声が上がった。

 民主党から無所属に転向して立候補するロバート・ケネディ・ジュニア氏は21日、民主党がバイデン氏の加齢に伴う衰えを「隠して」混乱を招いたと批判。「私がトランプ前大統領を倒せる唯一の候補だ」と主張し、選挙戦を継続する姿勢を強調した。

 またバイデン氏の政治家としての功績をたたえつつ、バイデン氏が後継に推薦したカマラ・ハリス副大統領は「党内で大不評」だと述べ、民主党候補に指名されれば受けることも検討するとした。ケネディ・ジュニア氏は故ケネディ元大統領のおいにあたる。

ジル・スタイン氏=2019年10月2日、AP

 小政党「緑の党」から出馬するジル・スタイン氏は、バイデン氏が「民主党内のエリート」によって「権力から排除された」と指摘。強大な経済力を持つウォールストリートによる政治権力が支配する構造は変わらないと主張した。

政治集会で演説するコーネル・ウェスト氏=米ニューヨークで2024年2月22日、八田浩輔撮影

 独立候補として出馬を表明している哲学者のコーネル・ウェスト氏は、バイデン氏を「偉大でも優秀でもない大統領」だとし、パレスチナ自治区ガザ地区における「大量虐殺のほう助者だ」と批判した。【ニューヨーク八田浩輔】

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