撤退を表明したバイデン大統領の自宅があるデラウェア州から報告です。

 (鈴木彩加記者報告)
 こちらは海岸の近くにある別荘地です。新型コロナに感染したバイデン大統領は、この奥にある自宅で先週の水曜日から療養を続けています。

 20日の時点では「週明けから選挙活動を再開する」と戦い続ける姿勢を示していましたが、週末の2日間で一気に事態が動いたようです。

 アメリカメディアによりますと、先週ごろから民主党のなかで撤退を求める議員が一気に増え、オバマ元大統領ら長年の盟友でさえも「バイデン氏では選挙は厳しい」と周辺に漏らすなど「包囲網」は徐々に狭まっていました。

 こうした状況を受けて、21日午後、バイデン大統領は数人の側近をこちらの自宅に集めたようで、最新の世論調査を分析したり、夜には家族会議を開いたりしながら、側近やジル夫人らと相談し、最終的に決断に至ったということです。

 話を聞いた専門家は、 先週の共和党全国大会で高まったトランプ氏への注目や勢いを削ぐことができるとして「悪いタイミングではない」と指摘しています。

 この局面をどのように生かすことができるのか、民主党にとっては正念場となります。

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