民主党のオバマ元大統領は21日、11月の米大統領選からバイデン大統領が撤退を表明したことを「愛国心の証であり、自分の利益よりも米国民の利益を優先する真の公僕の模範だ」と評価した。民主党候補については「党のリーダーがプロセスを作り、すばらしい候補が出てくると信じている」と述べるにとどめ、バイデン氏が後継に示したハリス副大統領には言及しなかった。
オバマ氏は「バイデン氏にはすばらしい実績があり、再選に挑んで、仕事を終わらせる権利が当然ある。今回の選挙の重要性も、誰よりも理解していた。政治状況を見て、次の候補にバトンを渡すべきだと判断することは、人生で最もタフな決断だったはずだ」と述べた。
オバマ氏とバイデン氏は正副大統領として8年間コンビを組んだ。ただ、バイデン氏が6月のテレビ討論会で高齢不安を露呈した後、オバマ氏は周囲に選挙戦継続への懸念を表したと報じられていた。【ワシントン秋山信一】
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