11月の米大統領選に向けて、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は20日、中西部ミシガン州グランドラピッズで、13日に起きた銃撃事件後初の選挙集会に臨んだ。共和党大会では事件についてしんみりと語る新たな一面を見せたが、この日は冒頭から「トランプ節」を全開。ジョー・バイデン大統領(81)の出馬の是非を巡って揺れる民主党を「病気で、弱く、哀れなやつらで、選挙も戦えない」と皮肉った。
トランプ氏は大観衆の「USAコール」で迎えられると、熱狂的な応援で知られる「ミシガン大学のアメフトの試合みたいだ」と軽口を飛ばした。銃撃を受けた直後にこぶしを突き上げながら口にしたことから、支持者の間で流行している「ファイト、ファイト、ファイト」という言葉も使って、「壮大な未来を実現するために運動を続けよう」と呼びかけた。
副大統領候補に決まった後、初めてそろって集会に参加したJ・D・バンス連邦上院議員については「彼は懸命に働く労働者の味方だから選んだ。すばらしい副大統領になる」と持ち上げた。バンス氏は20日にX(ツイッター)で、バイデン氏に関して「出馬できないなら、職務も務められない。すぐに辞任すべきだ」と批判した。【ワシントン秋山信一】
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