パレスチナ自治区ガザでのイスラエルと、イスラム組織ハマスの戦闘停止などに向けた交渉をめぐり、アメリカのブリンケン国務長官は「ゴールラインに向かって進んでいる」と強調しました。

アメリカ ブリンケン国務長官
「停戦を実現し、人質を帰還させ、恒久的な平和と安定につながる合意が得られるまで我々は10ヤード以内にいる。ゴールラインに向かって進んでいると信じている」

ブリンケン国務長官は19日、シンクタンクのフォーラムでこのような見通しを示したうえでアメリカンフットボールになぞらえ、最後の「10ヤード」=およそ9メートルが「最も難しい」と発言。「交渉で解決するべき問題がいくつか残っていて、まさに取り組んでいる最中だ」と話しました。

交渉をめぐっては、イスラエルのネタニヤフ首相が政権内の極右に配慮して後ろ向きだとの見方がありますが、これについて問われたブリンケン長官は「イスラエル中で私が見て、聞いたのは交渉妥結への強い願望だ」と話し、直接の回答を避けました。

また、ブリンケン長官は「2国家共存」の解決策は、イスラエルに平和と安全をもたらし、パレスチナ人の民族自決権を実現する合意であるべきだと強調。最も強く反対しているのは、ハマスとハマスを支援するイランだと非難し、「2国家解決」は「消滅するはずがない」として支持する考えを改めて示しました。

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