米共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が11月の大統領選の「伴走者」である副大統領候補としてJ・D・バンス上院議員(39)を起用した。白人で貧困家庭出身のバンス氏と対比される形で一躍脚光を浴びているのが、エリート弁護士でインド系の妻ウーシャさん(38)だ。
米メディアによると、ウーシャさんは両親がインド系のヒンズー教徒で、西部カリフォルニア州サンディエゴ郊外で育った。
東部の名門エール大学と英ケンブリッジ大学で学位を取得し、米連邦最高裁のロバーツ長官の事務官を務めた経験もある。
直近では西部サンフランシスコに拠点を置く著名な法律事務所に所属し、高等教育や地方自治、半導体技術など幅広い分野の民事訴訟に関わっていた。
バンス氏とはエール大の法科大学院在学中に出会った。2014年に結婚し、夫妻の間には3人の子供がいる。現在は共和党員だが、かつては民主党員として有権者登録をしていた時期もあると報じられている。
15日のバンス氏の副大統領候補指名を受け、ウーシャさんは「家族の世話に専念するため」として離職を決断したという。AP通信によると、トランプ氏がバンス氏に電話で正式に打診したのは、同日午後にソーシャルメディアで発表する20分ほど前だった。
共和党候補指名争いに出馬後、撤退したインド系の実業家、ビベック・ラマスワミ氏(38)はエール大法科大学院の同窓生で、家族ぐるみの付き合いがあるという。
中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で記者団の取材に応じたラマスワミ氏は「彼女は伝統的な共和党支持層以外にもアピールできる。選挙戦に大きく貢献するはずだ」と歓迎した。【ミルウォーキー八田浩輔】
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