イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区ガザ地区中部ヌセイラットで国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校を空爆した。住民の避難場所だったといい、ガザ保健当局は15日、22人が死亡、102人がけがをしたと発表した。イスラム組織ハマスは「無防備な民間人の虐殺だ」との声明を出した。
6日以降、学校施設が攻撃されたのは5カ所目とみられ、国際社会の批判が強まりそうだ。軍はヌセイラットの学校周辺で「複数のテロリストが活動していた」と主張し、民間施設を人間の盾として利用しているとしてハマスを非難した。
イスラエルとハマスは今月、停戦と人質解放を巡る間接交渉を再開した。イスラエルのネタニヤフ首相は15日、民放「チャンネル14」のインタビューに対し、ハマス軍事部門トップのデイフ指導者を狙って攻撃したが「交渉は危険にさらされていない」と強調。「多くの圧力をかければ、多くの人質解放につながる」と主張した。
国連は昨年10月の戦闘開始後、UNRWAの190施設近くが破壊されるなどの被害を受けたとしている。ガザ保健当局は15日、戦闘開始後のガザ側死者が3万8664人になったと発表した。
軍とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの交戦も激化している。ロイター通信によると、軍が15日、レバノン南部を攻撃し、市民3人が死亡した。【エルサレム共同】
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