11月のアメリカ大統領選で政権奪還を目指す共和党の全国大会が開幕しました。2日前に銃撃を受けたばかりのトランプ前大統領が出席し、健在ぶりをアピールしました。共和党大会の会場から中継でお伝えします。
先ほど、トランプ前大統領が会場に姿を見せ、参加者のボルテージは最高潮に達しました。
「まもなく第47代米国大統領となる、ドナルド・J・トランプ氏です!」
銃撃事件からわずか2日。右の耳を負傷したトランプ氏は、耳に白い当て布のようなものをつけて会場に姿を見せました。
演説などはしませんでしたが、時折、右手を突き上げたり、手を振ったりして出席者の歓声に答えるなどしていて、銃撃に屈しない、強さをアピールしていました。
これに先立ち、大会の中ではトランプ氏を正式に党の候補者として指名することを決めたほか、不法移民を強制送還することなどを盛り込み、トランプ氏の意向を全面的に反映した党の綱領を採択しています。
また、トランプ氏と大統領選を共に戦う副大統領候補には、39歳のJ・D・バンス上院議員が指名されました。バンス氏はトランプ氏の掲げる「アメリカファースト」の政策を強く支持しているほか、トランプ氏の裁判を傍聴するなどして、忠誠心を示しています。
「彼は素晴らしい上院議員だ。素晴らしい人選だ」
「バンスに満足している。バンスはドナルド・トランプに似ている」
また、共和党大会の開会に先立ち、トランプ氏にとって良いニュースがありました。トランプ氏が政府の機密文書を違法に持ち出したとして起訴された事件で、フロリダ州の連邦地裁が起訴を棄却したのです。
検察側は上訴する見通しですが、大統領選までに裁判が開かれる見込みはなくなったとみられていて、返り咲きを目指すトランプ氏にとって、追い風となっています。
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