高校時代に撮影されたトーマス・マシュー・クルックス容疑者の写真=2021年撮影、Bethel Park School District提供・AP

 米東部ペンシルベニア州バトラーで選挙集会中に共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が銃撃された事件で、米ワシントン・ポストなどは15日、同州在住のトーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)が事件当日の朝に銃器店で弾丸50発を購入していたと報じた。同日にはホームセンターで長さ1・5メートルのハシゴも買っていた。

 クルックス容疑者は13日夕、百数十メートル離れた建物の屋上から演説中だったトランプ氏を半自動小銃AR15で狙撃したとみられている。弾丸はトランプ氏を撃つため、ハシゴは建物によじ登る目的で購入した可能性がある。

容疑者が射殺された建物付近を調べる連邦捜査局の捜査員ら=米東部ペンシルベニア州バトラーで2024年7月15日、AP

 FOXニュースによると、連邦捜査局(FBI)は15日、クルックス容疑者のパソコンのほか、車の中から押収した爆発物の解析を進めていると明らかにした。また、NBCニュースによると、クルックス容疑者の父親は事件発生後、警察に電話をして、息子がおらず、半自動小銃も見当たらないと話していたという。

 トランプ氏は事件で耳を撃たれた。他にも聴衆1人が死亡し、2人が重傷を負った。【ニューヨーク中村聡也】

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