対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は14日、「1インチ(約2・5センチ)の違いが歴史に何をもたらすか、多くのことを考える」として、前日にトランプ前大統領を狙った銃弾がわずかな差でずれた点を取り上げた。
米国民に対し、トランプ氏が命拾いした「幸運」をきちんと受け止め、国内で進む分断の回避に努めるべきだと訴えている。
トランプ氏は13日、東部ペンシルベニア州での選挙集会で銃撃された際に、弾丸が数センチずれて頭部に当たっていれば、命を落としていた可能性が大きい。そのような場合には、トランプ支持者と反トランプ派の対立が激化し、収拾のつかない事態に陥る恐れがあった。
アルトマン氏は「この瞬間が、私たちが奈落の底を見つめ、『神のご加護なしには最悪の事態に見舞われていた』と感謝する機会になるように祈る」と指摘。その上で「皆が言葉遣いを慎み、もう少しだけ団結できるようになってほしい」と呼びかけた。
短文投稿サイト「X(ツイッター)」に投稿した。銃撃があった13日には「トランプ氏が無事で本当に良かった!」とも投稿している。【ワシントン大久保渉】
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