■空港も大規模冠水「人生で初めて」
中東・アラブ首長国連邦を襲った暴風雨。ドバイ国際空港では駐機場が冠水し、まるで湖のように…。24時間雨量は142ミリを記録。平年の年間降水量が94.7ミリのため、一日で1年半分の雨が降ったことになります。
この国で観測が始まった1949年以来、最大となる記録的な大雨によって各地で洪水や冠水が発生。
水に覆われた街の中、警察官が見つけたのは車のドアノブに必死にしがみつく1匹のネコ。ボートに乗せてもらい、これで一安心です。
週末からアラビア半島で続いていた嵐。なぜ、ここまでの大雨となったのでしょうか。
UAE国立気象センター アルナクビ上級予報官
「もし、人工的に雨を降らせようとしたなら、その影響はあっただろうと思います」
可能性の一つと指摘されているのが「クラウド・シーディング」。“雲の種まき”です。
雲の中に氷の核となる物質を放出。人工的に雨を降らせる技術で、干ばつや水不足対策としてUAEなど中東の国々で利用されています。しかし、今回の嵐が来る前はこの試みは行われていなかったということです。
そこで考えられるもう一つの原因が…。
気候学者 コリーン・コルジャ氏
「今回は気候変動によって、嵐の勢力が過剰に増強された可能性が高い」
「地球温暖化などの気候変動が多くの異常気象が引き起こしている」。専門家たちは警告しています。
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