高齢不安の高まるアメリカのバイデン大統領に対し、ハリウッドスターが大統領選からの撤退要請です。民主党の支援者として知られる俳優のジョージ・クルーニーさんが新聞への寄稿でバイデン氏に撤退を求めました。

俳優で、民主党の有名支援者のジョージ・クルーニーさんは10日、「私はジョー・バイデンを愛している。しかし、私たちには新しい候補者が必要だ」とのタイトルでニューヨーク・タイムズに寄稿しました。

クルーニーさんは先月、バイデン氏の大規模な資金集めパーティを主催者の1人として開きましたが、“その際のバイデン氏は精彩を欠いた先月のテレビ討論会と同じような様子だった”と告白。

「こういうことを言いたくないが、資金集めパーティでのバイデンは2010年の『大物』バイデンではなく、2020年のバイデンでもなかった。私たち皆がテレビ討論会で見たのと同じ人物だった」と振り返りました。

そのうえで「この大統領のもとでは11月の選挙に勝てない。上院、下院の選挙も負けるだろう。これは私だけの意見ではなく、個人的に話した議員や知事全員も同じ意見だ」として、バイデン氏に対して「自発的に身を引くよう求める必要がある」と強調しました。

一方、クルーニー氏は、バイデン氏について「友人だと思っているし、信頼している」とこれまでの大統領としての業績は称賛しましたが、「年齢の問題だ。それ以上ではない。しかし、覆すこともできない」としています。

身内の民主党内からも撤退論があがる中でのクルーニーさんの要請は、バイデン氏にとってさらなる痛手となりそうです。

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