大谷翔平選手(右)の通訳だった水原一平容疑者=2月、ロサンゼルス(ゲッティ=共同)

違法賭博の損失は約4000万ドル(約61億円)に上った―。米捜査当局が11日に開示した裁判資料は、大谷翔平選手(29)の元通訳、水原一平容疑者(39)が違法賭博にのめり込み、追い詰められた状況を詳細に記している。

「彼から盗んだんだ。俺は終わりだ」。裁判資料によると、水原容疑者は3月20日、通話アプリのメッセージで違法賭博の胴元に告白した。同時期に大谷選手は水原容疑者の賭博への関与を把握したとされる。約2年間にわたり、約1万9000回、1日平均25回賭博を繰り返した。

賭け金は約10ドル(約1530円)のときもあれば最高で16万ドル(約2450万円)。胴元は、水原容疑者の借金が膨らんでも賭け金の上限を引き上げ続けた。「いまビーチで大谷選手が犬を散歩させている。話しかけようか」。胴元は水原容疑者と電話で連絡が取れなくなると、脅迫めいたメッセージを送ることもあった。(共同)

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