大統領選挙からの撤退論が沸き起こるなか、バイデン大統領はアメリカの独立記念日を祝うイベントで演説しました。

バイデン大統領
「我々はアメリカ合衆国、世界のどこにも存在しない国だ。独立記念日おめでとう」

 バイデン大統領は独立記念日を祝うイベントにジル夫人やハリス副大統領とともに出席し、「アメリカは尊厳のある国だ」などと訴え、力強さを意識した1分間程度の短い演説を行いました。

 先月のテレビ討論会で高齢不安に拍車が掛かったことで、大統領選からの撤退を求める声も出ていますが、参加者からエールを受けたバイデン氏は「私はどこにも行かない」と応じました。

 一方、トランプ氏は自身のSNSでバイデン氏を老いぼれと罵(ののし)ったうえで、「出馬をやめるだろう」と述べました。

 また、代わりにハリス氏が出馬するとの見方を示し、ハリス氏について「哀れで本当にひどい」と評価しました。

 ニューヨーク・タイムズの最新の世論調査では、バイデン氏は大統領として年を取り過ぎていると答える人が74%に上り、討論会の前と比べて5ポイント上昇しました。

 また、「選挙に行く」と答えた人のうち、トランプ氏の支持は49%、バイデン氏の支持は43%で、討論会の前と比べてトランプ氏の優位が3ポイントから6ポイントに拡大しました。

 アメリカメディアはバイデン氏が撤退を決断した場合、副大統領であるハリス氏が最有力候補になると指摘しています。

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