イスラエル軍に拘束されていたパレスチナ自治区ガザの病院長らが解放され、「拘束されていたパレスチナ人が日常的に拷問を受けていた」などと主張しました。

解放されたのは、ガザ北部にある地区最大規模の病院、シファ病院のアブサルミヤ院長らおよそ50人です。

イスラエル軍は去年11月、イスラム組織ハマスの拠点が地下にあるなどとして、シファ病院への急襲作戦を行い、院長らを拘束していました。

1日、記者会見に臨んだアブサルミヤ氏は、拘束されていたパレスチナ人の多くは「精神的、物理的な拷問を受けていた」などとしたうえで、「医薬品や食料も与えられず死亡した人も多かった」などと主張しました。

地元メディアによりますと、情報機関シンベトは「拘束施設の過密状態を解消するために解放した」などと説明。

イスラエル側は院長の拘束について、「ハマスに協力していた可能性がある」などとしていたため、ネタニヤフ政権を支える複数の閣僚からは「シンベトの長官を解任すべきだ」などと解放の判断に対して非難の声が上がっているということです。

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