河野洋平元衆院議長を団長とする中国訪問団が、北京で何立峰副首相と会談しました。会談で何副首相は、日本人学校の送迎バスが襲われた事件について、日中関係に「影響があってはならない」と述べました。
河野氏が団長を務める日本国際貿易促進協会の一行は1日午後、北京の人民大会堂で何立峰副首相と会談し、中国東部・蘇州市で日本人学校の送迎バスが襲われ日本人の親子が切りつけられた事件について動機の解明を求めました。
これに対し何副首相は「偶発的な事件と聞いている」と説明したうえで、日中の「貿易協力関係への影響があってはならない」と述べたということです。
また、会談で河野氏は経済交流の重要性について強調しました。
河野洋平元衆院議長
「残念ながら、世論調査、その他を見ると、両国の国民の世論はお互いに相手国に対する尊敬が極めて低いという状況です。我々がやらなければならないのは、ここを解決することだと思います。そのためには、人的交流をもっと積極的にやらなければいけません」
また、河野氏は中国での短期滞在時のビザ免除措置を再開するよう求めたほか、去年7月に施行されたスパイ行為の範囲を拡大した改正「反スパイ法」への懸念を表明しましたが、何副首相はこれらについて言及しなかったということです。
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