秋のアメリカ大統領選挙に向けたテレビ討論会で、バイデン大統領が精彩を欠く結果に終わったことを受け、アメリカの有力紙は社説でバイデン氏に選挙戦からの撤退を求めました。
バイデン大統領
「私たちがしなければならなかったことは私たちは最終的にメディケア(高齢者向け公的医療保険)を破壊する」
トランプ氏
「彼は正しい。メディケアを破壊しようとしているのだ」
バイデン大統領はトランプ氏との4年ぶりのテレビ討論会で、質問の内容とは無関係の内容に言及したり言い間違えや言葉に詰まったりする場面が多く見られ、健康不安をより一層際立たせる結果となりました。
これを受けてアメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは28日、「この国のためにバイデン大統領は選挙戦から去るべきだ」と題する社説を掲載しました。
社説ではバイデン大統領のリーダーシップにより、「トランプ氏によって裂かれた傷が癒え始めた」と功績を評価する一方で、トランプ氏を破った「4年前の彼ではない」として選挙戦から撤退することが「今できる最大の奉仕だ」と厳しく指摘しています。
また、トランプ氏について「危険な存在」だと批判し、民主党に対して「11月にトランプ氏を打ち負かすためにより有能な人物を選ぶプロセスを設けるべきだ」と求めました。
CNNが討論会を視聴した有権者に聞いた調査では、バイデン氏を好意的に見る人の割合は討論会前の37%に比べて31%まで落ち、5%の人が「誰に投票するか考えが変わった」としています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。