インドメディアは、3期目の政権を発足させたモディ首相が、7月上旬にロシアを訪問し、プーチン大統領と会談する方向で調整していると報じました。
複数のインドメディアは25日、「モディ首相が来月8日にモスクワを訪れ、プーチン大統領と首脳会談を行う方向で調整が進められている」と伝えました。
モディ氏のロシア訪問は、2019年以来5年ぶりで、ウクライナ侵攻後初めてとなります。
「グローバルサウス」と呼ばれる新興国などの代表格とされるインドは、領土問題を抱える中国への対抗軸として、アメリカや日本との関係を強化する一方、伝統的な友好国であるロシアから原油の購入を続けるなど、独自の全方位外交を展開しています。
モディ氏はウクライナ侵攻をめぐり、「今は戦争の時代ではない」として対話を呼びかけていますが、ロシアへの直接的な非難は避けています。
ただ、兵士不足に陥るロシア軍が、アジアやアフリカなどから多くの外国人を確保している問題も指摘されており、インドメディアによると、200人を超えるインド人が業者にだまされるなどしてロシア軍への入隊を強いられ、戦地に派遣されているということです。
インド政府はこうした徴兵を確実に停止するよう求めていて、首脳会談の場でモディ氏が直接働きかける可能性もあるとみられます。
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