ケニアの首都ナイロビで25日、新たな税金を導入する法案に反対する数千人規模のデモ隊が議会に突入し、治安部隊と衝突した。AP通信などによると、治安部隊は実弾を発砲し、これまでに少なくとも10人が死亡、50人が負傷したとの情報がある。議会の建物は一部で火災が起き、中にいた議員はトンネルを通じて避難したという。
英BBCなどによると、法案は日用品に新たに課税する内容で、当初はパンに16%、料理油に25%――などの税金を課す計画だった。生理用品や子供用のおむつなども値上がりが見込まれており、反発が強まっていた。
抗議デモを受け、議会は25日、パンへの課税を削除した法案を可決したが、デモはおさまっていない。施行にはルト大統領の署名が必要だという。
デモに参加した男性はロイター通信に対し「議会を閉鎖し、議員は全員、辞職するよう求める。新たな政府を樹立すべきだ」と話した。【カイロ金子淳】
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