天皇、皇后両陛下の英国公式訪問を歓迎し、バッキンガム宮殿(奥)前の大通り「ザ・マル」に掲げられた日本の「日の丸」と英国の「ユニオンジャック」の両国旗=ロンドンで2024年6月23日午前10時7分、幾島健太郎撮影
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 英国訪問中の天皇陛下は24日、ロンドンのホテルで、日英友好を進める5団体が主催するレセプションに出席された。今回の訪英を歓迎する行事で、数百人が参加。陛下は「国と国との交流の基盤を作るのは人と人とのつながりです」と英語であいさつし、感謝の気持ちを伝えた。

 共催団体の一つ「ジャパンソサエティー」の名誉総裁はエリザベス女王のいとこにあたるグロスター公で、陛下は皇太子時代に度々会っている。陛下はグロスター公と同団体の会長で英誌「エコノミスト」元編集長、ビル・エモット氏に出迎えられ、会場に入った。

 レセプションを主催する団体はそれぞれ在留邦人の生活をサポートしたり、経済や文化の分野で両国の交流を進めたりしている。陛下はあいさつで「若い人たちの交流の参加をとてもうれしく思います。2国間の結びつきが人と人とのつながりという強い基盤を築きながら、さらに強くなることを願っています」とも述べた。その後は多くの参加者と英語や日本語で親しく言葉を交わしていた。

 皇后雅子さまは22日に英国到着後、23、24の両日は行事への出席を見合わせた。宮内庁によると、長時間のフライトや事前準備で疲れが出て、医師の判断で休んでいるという。宮内庁幹部は「(国賓としての公式行事に向け)体調を整える必要がある」と話した。【ロンドン山田奈緒】

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